【働き場改革Vol.17】「自分の経験・体験で言葉を解釈する!見えないフィルター」ハラスメント メンタルヘルス対策に役立つ動画
コミュニケーションの難しさ なぜ誤解されてしまうのか ハラスメント対策
今回の動画は「部下に指示をしたが思う通りに動いてくれない」「相手に誤解されてしまった」などコミュニケーションをしている中で 誰もが経験している難しさを解決する方法をお伝えします。
動画の概要は記しますが、よろしければ動画もご覧ください。
見えないフィルターによる対話のズレ
Q:相手に思った通り伝わってない、誤解されたりということは何故起きるのでしょう?
A:実はですね。人は
人はだいたい、10 話を聞いたら、理解しているのは5くらいと言われています。あとは、自分自身のフィルターを通して 「たぶんこの人はこういうことを話しているんだな」という解釈がはいってしまうのです。
フィルターの種類
1.削除 自分が聞きたいことだけを捉えて残りは削除してしまうこと
2.歪曲 自分の考え方の癖により相手の話を歪んで捉えること
3.一般化 相手が話したことを一般的には「こういうことだな」ということで抽象的に捉えてしまうこと
対話のズレに対しての解決法
1.相手の話について「こういうことですか?」と確認すること
確認すればその場で誤解されずに明確化されます。メモを取るなども有効です。
2.自分にはフィルターがあることを意識していること
意識していれば、より相手の話を聞こうという姿勢になります。
3.自分の考え方・捉え方の癖を知っておく
心理学の世界では「認知のゆがみ」という考えがあります。(下記に参考資料「認知のゆがみ10項目」も貼り付けますね)
コミュニケーションの難しさに対するまとめ
コミュニケーションは難しいですが、こうした心理学的なことを知っておくとズレを防ぐこともできます。
ハートセラピーの研修講師は全員カウンセラー資格もございますので
ハラスメント対策研修やメンタルヘルス研修、コミュニケーション研修をするときも、このような心理学的要素も含めて
お伝えしております。
また、外部相談窓口会員様にはカウンセリングの際にコミュニケーション方法をお伝えすることも多いです。
私自身人間関係で悩んだり、自己主張できなかったりと悩んだこともありましたが、心理学や人間行動組織学のようなものを学ぶことで
楽に生きれるようになりました。
管理者や指導者の皆様は「多様性尊重」と言われる時代において、様々な考え方や捉え方をするメンバーを指導したり指示したりと
ご苦労もあると思います。そのような時もこうした知識を加えておくと、とても役に立ちますよ
もし、社内研修を検討される方は、下記より参考資料もお渡ししますのでお気軽にご連絡ください。
コミュニケーション研修一例紹介
研修タイトル |
「働き場改革」わかり合えるコミュニケーション研修 |
対象者 |
若手から中堅社員を対象(管理職対象にもアレンジ可能) |
到達目標 |
コミュニケーションの本質を学び、お互いの思考・感情・価値観が聞くこと、伝えることに影響していることを理解する。 そのうえで相互理解の対話法を学ぶことを目標としています。 |
カリキュラム /研修時間 研修回数については お客様のご要望によりカリキュラムをアレンジします 研修は講義→個人ワーク→グループワーク(ペアワーク)→気づきのシェア→講師のフィードバック→質疑応答の流れで進めます。 |
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目次 |
内容 |
1.コミュニケーションの本質 |
・なぜ相手の話が分かり合えないのか ・なぜ相手の話を聞くことができないのか ・なぜ自分の意見を言いたくなるのか ・コミュニケーションに大きな影響を及ぼす 思考、感情、価値観 |
2.コミュニケーションは型がある |
・聞き方、伝え方、共感の仕方 ・相手の考えを理解する質問の仕方 ・良好な人間関係を築く「見せ方」 多大な影響を及ぼす非言語の世界 |
3.価値創造の対話の技術 |
・対話の基本 ・わかり合えない壁を乗り越える多様性を価値に変え る対話法 ・問題捉え方を変えチャンスに変える対話法 |
4. 成長支援のコミュニケーション |
・世代性を認識し時代の変化から自らの意識・行動 を進化させるマインドの醸成 ・部下、後輩の成長を支援する指導法 ・科学的根拠に基づく「人の動かし方」 |
5.相互理解のコミュニケーション |
・アサーティブ・コミュニケーションとは ・3つの自己主張スタイル ・DESC法で実践 ・わかり合えるコミュニケーション |
上記カリキュラムに加えて、組織課題を踏まえて、問題解決を図るプログラムを提供します。
一例として上記内容に加えてハラスメントのないコミュニケーション、解決志向コーチング、リーダーシップ、感情マネジメント
目標管理、リーダーのマインドセット等を追加できます。
「認知のゆがみ10項目」
1.全か無か思考 all-or-nothing thinking ささいなことで「もうすべてが駄目だ」と極端に考えてしまうこと 何かの失敗をしたときに「次に失敗したら、私はもう終わりだ」と考えたりする、完璧主義的な発想 |
2.一般化のしすぎ overgeneralization 何か悪いことが起こったときに、それがまた起こるに違いない、それが起こるのは自分の運命なんだ、というように一般化して捉えてしまうこと たとえば、子どもの頃にいじめを体験した人が、新しい環境に移ったとき「またいじめられるに違いない」「自分はどこでもいじめられる運命にあるんだ」と、根拠なく思いこんでしまうような場合 |
3.心のフィルター mental filter 考えることがネガティブなことばかりで、「マイナス」のフィルターを通して物事を見ていること たとえば、ニュースの事件を見るたびに「世の中、どんどん悪い方向に向かっている。もうこんな世の中、誰も信じられない」「もう日本の経済はダメだ」というように、悪い方向にばかり受け取ってしまう状態 |
4.マイナス化思考 disqualifying the positive 良いことや何でもないことを、悪いことにすり替えてしまうこと たとえば、自分の実力で資格に合格したのに、「これはまぐれだ」「試験官の採点ミスに違いない」と良い出来事を無視して、マイナスの信念を持って考えてしまうようなケース |
5.すべき思考 should statements 「必ずこうすべき」といつも自分を追いつめて考えること |
6.結論の飛躍 jumping to conclusion a心の読みすぎ mind reading 「相手はこう考えているに違いない」と相手の心を深読みすること b先行きの誤り the fortune teller error 先行きを悪いほうに考え決めつけてしまうこと「このプロジェクトが上手くいくわけない」 |
7.拡大解釈と過小評価 magnification and minimization 悪い面ばかり大きく捉え、良い面をあまり評価しないこと |
8.レッテル貼り labeling and mislabeling たとえば、1つの失敗をしただけなのに「あいつは無能人間だ」と決め付けたりする |
9.感情的決めつけ emotional reasoning たとえば、「私はみんなに無視されているように感じる。やっぱり私は嫌われているんだ」「私はいつも悪い風にばかり考えてしまう。それは私の性格が悪いからだ」というように、自分の感じ方がそのまま真実とイコールであるように考える場合 |
10.自己関連付け 個人化 personalization 「すべて自分のせいだ」と何に対しても責任を感じてしまうこと |