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コラム
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ハラスメント相談員が陥りやすい「3つの誤解」と相談対応のポイント

職場のハラスメント相談窓口の対応は、担当者にとって大きなプレッシャーや負担を伴う業務です。
「この対応でよかったのだろうか」「もっと詳しく聞くべきだったか」「自分の判断で進めていいのか」——こうした不安や悩みを抱える相談員は少なくありません。
その背景には、担当者の強い責任感だけでなく、「こう対応しなければならない」という思い込みや誤解が潜んでいます。
本記事では、ハラスメント相談員が陥りやすい代表的な3つの誤解と、現場で意識すべき対応のポイントを解説します。

誤解1:「相談者の話をすべて聞かなければならない」

丁寧にお話を聴き、相談者の気持ちを受け止める「傾聴」は相談対応の基本です。しかし、ハラスメント相談対応は傾聴だけで完結するものではありません。
感情が高ぶっている相談者の場合、話が脱線したり同じ内容を繰り返したりすることがあります。
「話を遮ってはいけない」と思い込みすぎると、事実確認に必要な情報が得られないまま時間が過ぎ、相談者自身も「結局何を伝えたかったのかわからない」状態に陥ってしまいます。
【対応のポイント】
相談者の気持ちを尊重しつつ、適切なタイミングで問いかけを行って内容を整理しましょう。
質問例:「もう少し具体的に教えていただけますか?」
要約例:「ここまでのお話を整理すると、〇〇という理解で合っていますか?」

誤解2:「相談員が問題を解決しなければならない」

深刻な相談内容ほど「自分が何とか解決してあげたい」と感じやすいものです。しかし、相談員個人が一人で問題を解決する必要はありません。
相談員の本来の役割は、「状況を整理し、必要な支援や組織内の然るべき対応へつなぐこと」です。
責任を一人で背負い込みすぎると、相談者のネガティブな感情を抱え込んでしまい、相談員自身がメンタル不調やバーンアウト(燃え尽き)を起こすリスクが高まります。
【対応のポイント】
相談者との適切な心理的距離(バウンダリー)を保ちながら、自分の役割の境界線を理解して対応にあたりましょう。

誤解3:「守秘義務があるから相談員が一人で判断しなければならない」

「この事案はハラスメントに該当するのか?」
「会社としてどこまで調査・介入すべきか?」
「相談者の『秘密にしてほしい』という希望をどこまで優先すべきか?」
実務では判断に迷う場面が多々あります。しかし、相談員が単独で判断を下す必要はありません。
【対応のポイント】
人事・総務部門、管理職、外部専門家(弁護士や産業医等)と連携する体制を整えることが不可欠です。
特に、相談者の安全や健康に関わる緊急事案や重度なハラスメントが疑われるケースに備え、「どの段階で・誰に・どのように報告・共有するか」というエスカレーション基準をあらかじめ組織内で明確にしておきましょう。

ハラスメント相談に必要なのは「傾聴力」+「判断・連携力」

相談員に必要なスキルは、単にハラスメントの法律知識を覚えることだけではありません。
・内容を整理・要約する力
・事実確認に必要な情報を聞き出す質問力
・自身の役割を正しく認識する力
・組織内・外部へ適切に連携・判断する力
これらは座学だけでなく、実際の相談場面を想定した実践的なロールプレイングを通じて身につくものです。

相談員が安心して機能する「ハラスメント相談対応研修」のご案内

相談員が個人の努力だけで悩みを抱え込まないためには、組織として明確な判断基準とサポート体制を共有することが不可欠です。
当社の「ハラスメント相談対応研修」では、基本的な知識の習得にとどまらず、実際の相談現場を想定した実践的なスキルを習得できます。
【研修の主な特徴】
・実際の相談場面を想定した「聴き方」「質問の工夫」「事実確認」の実践ワーク
・判別に迷うケースの対応手順や、組織内連携・エスカレーションの具体策
・心理士による、相談員の「抱え込みすぎ」を防ぐメンタルケアと思考法のレクチャー
【こんな企業・人事担当者様におすすめです】
・相談員によって対応の質や判断にばらつきがある
・相談窓口は設置しているが、担当者への実践的な研修ができていない
・相談員が負担を感じて疲弊している
ハラスメント相談窓口の対応力を高め、担当者が安心して役割を果たせる体制づくりに向けて、ぜひ当社のハラスメント相談対応研修をご活用ください。