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コラム
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パワーハラスメントとは

令和元年5月29労働施策総合推進法改正 パワハラ対策が義務化
厚生労働省では下記の三つの要素のすべてを満たす言動を、職場におけるパワーハラスメントだと定義している。

・職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(優越的な関係)を背景としている。
・業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える。
・労働者の職場環境を悪化させる行為。

ただし、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、該当しないとされている。

≪具体的な分類≫
(1)身体的な攻撃(暴行・傷害)
(2)精神的な攻撃(脅迫・暴言等)
(3)人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
(4)過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害)
(5)過小な要求(業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)
(6)個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)

1)攻撃・否定
言動で直接攻撃したり、人格否定無視などする
<典型的な例>
・他の社員たちの前で怒鳴る
・一人だけ呼び出して、怒鳴る
・相手の言い分を聞かず、頭ごなしに叱る
・机やイスなどをたたいたり、けったりする、書類をやぶるなど
・その人がいないところで、その人の悪口をいう
・人格を否定する
・能力を不当に低く評価する、評価に関して脅すようなことをいう
・相談にのらない、部下が困っていても関わらない
・無視をする

2)強制・妨害
自分の仕事のやり方や業務などを押しつけたり、仕事を与えない
<典型的な例>
・自分のやり方を押しつける
・無理な目標設定を押しつける
・責任をなすり付ける
・飲み会への参加を強要する
・サービス残業を強要する
・休みをとらせない