パワーハラスメントをした背景は何かを考える
パワーハラスメント言動の行為の背景
もしもパワーハラスメントをしていると指導されたらどうすれば良いか
まずは、パワーハラスメント言動をした背景を自己認識することにより、パワハラ言動は無くなります。
なぜなら、その言動に至るご自身の「背景」を認識することで、相手に対するアプローチとして「何が効果的なのか」がわかるからです。
では、パワハラに至る「背景」とは何か。
背景のひとつは「ギャップ」です。
ギャップにより怒りやイライラが生じます。その結果、相手に対し、その感情を抑えきれずに、「業務の適正な範囲を超えた言動」に至ってしまうわけです。
パワーハラスメント言動を起こす3つのギャップとは
具体的に「ギャップ」をみていきましょう。ここでは3つお伝えします。
一つめは「理想」です。例えば、あなたが理想としている状態があり、その理想と現実ギャップ。
二つめは「期待」です。例えば、あなたが部下に期待していたアウトプットと現実との乖離によりギャップ。
三つめは「価値観」です。これは、あなたが大切にしていること。例えば、責任感、品質、成果、納期、顧客など、あなたが大切にしていることに対し、相手が大切にしてくれない、重要性を感じてくれない場合、その思いと現実とのギャップで怒りが生じます。
パワーハラスメントを防ぐ3ステップ
では、ここから具体的にパワーハラスメント言動をしないための方法の3つのステップをお伝えします。
パワハラを防ぐSTEP1 あなたが「得たい結果は何か」を考える
例えば、部下が資料の提出で期限通り提出をしなかった場合、あなたの、「得たい結果」は何か?
それは、「期限以内に資料を提出してほしい」が得たい結果になります。
まず、「得たい結果は何か」を考えましょう。
パワハラを防ぐSTEP2 相手にどのような言い方をすれば「得たい結果」が得られるか?を考える
怒りをあらわに伝えたところで、相手の心理状態は「拒否・抵抗」の感情になります。言葉では「わかりました」と言ったとしても納得はしていないでしょう。
あなたが「得たい結果」は、先ほどの例であれば、「期限通り資料を提出してほしい」です。
どのような言い方をすれば、「得たい結果」を得ることができるのか?
例えば
・「提出が遅れる場合は事前に一声かけてくれるか、相談してくれると助かる。」
など、ポイントは起こった事実を責めるのでなく、これから同じ行動をしないための伝え方をすること。それが、あなたが得たい結果を得ることができるわけです。
パワハラを防ぐSTEP3 次回の「期待」を込めて伝える
部下に伝える時の最後のポイントをお伝えします。最初に日頃の取り組みに対し、「労い」の言葉を伝えましょう。
次に、STEP2で考えた言葉を伝える。最後に「期待」の言葉を伝えます。
では、実際に先ほどの例に基づきお伝えします。
「忙しい状況の中、資料を作成してくれてありがとう」
「提出が遅れる場合は事前に一声かけてくれると、状況が認識でき期限の見直しも考えるから相談してほしい」
「これからも期待しているから頼むね」
このように、得たい結果を得るための3STEPを実践してみてください。
まとめ
今回は杉山修講師によるコラムでした。弊社の研修ではお客様の要望を伺い、都度対象者や課題に対してカリキュラムを考案、今回のように具体的な実践しやすい研修内容を組み立てておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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