【製造業の事例】「また部下が辞めた…」職人肌の課長を変えるには?パワハラ加害者・予備軍への個人研修が選ばれる理由
現場の「エース」がリスクになる瞬間
「仕事はできるし、悪気はないんだが……口が悪くて人が定着しない」 製造業や技術職の現場において、このような管理職の扱いに頭を抱えている人事担当者様は少なくありません。
特に、ご自身の成功体験に基づいた「厳しい指導」が、現代の若手社員には「ハラスメント」と受け取られ、組織に大きな亀裂を生むケースが増えています。今回は、実際にあった製造業の事例をもとに、組織としての損害と、再発防止の切り札となる「個人研修」について解説します。
事例:製造業課長(50代)「俺の背中を見て覚えろ」の代償
ある製造メーカーのA課長は、技術力が高く社内でも一目置かれる存在でした。しかし、職人気質で言葉足らずな面があり、ミスをした部下に対して「やる気がないなら帰れ」「何度言えばわかるんだ」といった強い口調での指導を日常的に行っていました。
A課長本人としては「部下を育てたい」一心であり、ハラスメントの自覚は皆無。しかし、その威圧的な態度に耐えかね、入社3年目の有望な若手社員が2名、立て続けに退職してしまいました。
ここで初めて、会社側は事態の深刻さに気づきます。「このままでは現場が回らなくなる」と。

組織が被るハラスメントによる「見えない損害」は計り知れない
たかが「きつい言い方」と軽視してはいけません。A課長の言動により、組織は以下のような甚大なコストを支払うことになります。
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採用・教育コストの損失: 1人採用し、3年間育成するためにかけたコスト(数百万円~1千万円規模)が、一瞬でゼロになります。
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現場の生産性低下: 「次は自分が怒鳴られるかもしれない」という萎縮効果により、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が滞り、重大なミスや事故隠しに繋がるリスクが高まります。
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安全配慮義務違反のリスク: もし退職した社員がメンタルヘルス不調を訴えていた場合、企業は法的責任を問われる可能性があります。
A課長という「個人の資質」の問題を放置することは、経営上の大きな「負債」を抱え続けることと同義なのです。
なぜ「ハラスメント集団研修」ではA課長は変わらないのか?
多くの企業がまず実施するのが「管理職向けハラスメント研修(集団)」です。しかし、A課長のようなタイプには、一般的な座学はほとんど効果がありません。
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「自分は違う」という思い込み: 一般的な事例を聞いても、「自分は愛の鞭で指導している。あんな理不尽なイジメとは違う」と、自分事として捉えられません。
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具体的な「修正点」がわからない: 「相手を尊重しましょう」という抽象的な話では、明日から具体的にどう言葉を変えればいいのか、腹落ちしません。
- 自己防衛反応としてフィルターをかけて参加する:自身の行動に気づいている場合は自己防衛反応として無意識に、講師の語る内容から自分を守るために自分の都合が良いように捉えたり、「安全を守るためなんだ」、「講師は管理者ばかり責めている!悪いのは出来ない部下だ!」などと批判的に受け止める人もいます。

ここで必要になるのが、**「パワハラ加害者(および予備軍)」に特化した個人研修(マンツーマン指導)**です。
ハートセラピーの「加害者向け個人研修」が選ばれる理由
弊社(株式会社ハートセラピー)では、ハラスメント行為者、あるいは「認定はされていないが周囲からの苦情が多い予備軍」に対し、臨床心理士や産業カウンセラー等の資格を持ち、かつビジネス経験豊富な講師によるマンツーマン研修を提供しています。
1回目ではまず受講生の言い分や抱えてきた悩みを寄り添い聴きます。大抵の場合受講生は困っていることがありますので、具体的にどのようなことが課題なのかも伺います。
① 「なぜその言動がNGなのか」を論理的に紐解く A課長の「育てたい」という意図は尊重しつつ、その「伝え方」が今の時代、そして相手の心理にどう作用しているかを、認知行動療法の視点などを交えて客観的にフィードバックします。
② 具体的な「言い換え」のトレーニング 「やる気がないなら帰れ」を、指導効果を落とさずにどう伝えるか。 机上の空論ではなく、現場ですぐに使える具体的なコミュニケーションスキルを、ロールプレイングを通じて体に覚え込ませます。
③ 心理的背景へのアプローチ なぜカッとなってしまうのか、その背景にあるストレスや受講生の価値観にも寄り添います。講師はカウンセリングのプロであるため、単なる講義ではなく、本人の行動変容を内側から促すことが可能です。

罰を与え 押さえつけるのではなく、行動を変えるチャンスを
A課長のような社員は、会社にとって貴重な戦力であることも事実です。だからこそ、懲戒処分で切り捨てる前に、あるいは被害が拡大する前に、「正しい指導法」を身につける機会(個人研修)を与えてください。これまで様々なタイプの行為者と向き合いましたが悪人はいません。実は困っているのです。受講生の良い部分を引き出し、それを活かせるような研修をしております。
それが、被害者を守り、加害者を守り、ひいては会社全体を守ることにつながります。
「何度注意しても改善が見られない」「専門家による第三者視点での指導を入れたい」 そうお考えのご担当者様は、ぜひ一度、弊社の個人研修プログラムについてご相談ください。実績豊富な講師陣が、御社の課題解決をサポートいたします。
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