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ハラスメント研修カスタマイズ事例~ハラスメント相談対応など初期対応を学ばせたい~

ハラスメント防止への関心が高まるなか、研修の導入を検討する企業が増えています。しかし、実際の現場で何が起きているのかは、組織の業種や規模、文化によってさまざまです。

社内で行うハラスメント相談対応研修

私たちが提供するハラスメント研修は、「現場のリアル」や「組織の課題感」に即した内容にカスタマイズしております。
たとえば、相談対応、初期対応について管理職に学ばせたいという組織に対しては、対応義務や初動対応のポイントを中心に、ロールプレイなどを入れながら体感して学んでいただいております。対面のほかオンラインで行うことも増えております。

また、「相談を受けた際の言葉の行き違いが生むトラブルを防ぎたい」、「そもそも、相談しやすい職場風土をつくりたい」といったご要望にもお応えし、具体的な対話のスキルや社内制度との連携についても触れています。
画一的な内容では届かない現場の声に耳を傾けながら、「自分ごととして学べてすぐ実践できるわかりやすい研修」をご提案できます。

管理職向けハラスメント相談対応研修

「管理職に向けた研修をお願いしたいんですが……なんというか、“ちゃんと対応してほしい”っていうか……」
ある企業の人事ご担当者との打ち合わせで、そんなご相談をいただきました。
よくよくお話を伺うと、「部下から相談された時に、うまく受け止められない上司がいて心配」「“その対応もパワハラじゃないでしょうか”と相談者に言われて、慌ててしまった事例もあって…」とのこと。

こうした声に応えるために、「管理職が知っておくべき対応義務」や「初動対応のポイント」「相談を受けたときの基本的な聞き方」の3つの柱で構成することを提案しました。

管理職が知っておくべき「対応義務」

これは法律に基づく組織上の責任と行動に関する知識です。
●使用者責任と職場環境配慮義務
・組織
には職場環境を整える義務があり、ハラスメントを防止・是正する責任がある。
管理職は、その実務を担う立場にあることを自覚する必要がある。
●見て見ぬふり=黙認とみなされるリスク
「知らなかった」では済まされない。兆候に気づきながら放置すると責任が問われる可能性がある。
● 義務としての報告・共有
相談を受けたら、自己判断で握りつぶすのはNG
担当部署(人事・総務・相談窓口)に事実として速やかに報告するのがルール。

初動対応のポイント(トラブル時の第一対応)

最初の対応で「信頼」も「リスク」も大きく変わります。
まずは受け止める姿勢
「それは気のせいじゃない?」「相手に悪気はないと思うよ」など、安易な否定は絶対にNG
事実確認より先に、まずは「話してくれてありがとう」と伝える。

状況確認は慎重に
感情的にならず、冷静に事実関係をヒアリング
「誰が、いつ、どこで、何を、どうした」の5W1Hを意識して。
・主観は入れずあくまで客観的、中立的に聴きます。

口外しない約束はできない
被害者から「誰にも言わないでほしい」と言われても、会社として対応が必要な場合は報告義務がある
「必要に応じて関係部署と共有することがある」と丁寧に説明する。

相談を受けたときの基本的な聞き方

信頼関係の土台を作る聞き方をロールプレイで体験します。実際に“困った場面”を想定した内容で構成しています。
否定せず、さえぎらず、批判しない
・相手の話を途中で遮らずに最後まで聞く。
・話すペースや感情に合わせる。

感情に寄り添い、事実に目を向ける
・「そんなことがあったんですね」「大変でしたね」と共感を示しつつ、感情と事実を分けて確認する視点を持つ。

「解決しようとする姿勢」ではなく「聴く姿勢」を最初に
・管理職は「問題をすぐ解決しよう」としてしまいがち。
・まずは“安心して話せた”という体験を提供することが優先。

ハラスメント相談対応研修まとめ

研修では、実践的なケーススタディを通して、「何を知っていれば、どこで間違えずに済むか」を実例とともにお伝えしています。
“つい言いがちな一言”が、実は大きなトラブルの火種になることもある——そんな現場目線を大切にしています。
また、動画をお見せして理解を深めていただくこともございます。

管理職に傾聴力があるとより良いマネジメントを日常的に行うことができますので、ハラスメント予防にもつながりますし、仕事がしやすく意見も言いやすい環境になるため生産性も上がります。ハラスメント対策検討会においても管理職は相談対応スキルを必須で学ぶべきという考えでまとまりました。御社に合う内容のロールプレイ事例などもご用意できます。是非お気軽にお問い合わせください。

90分から3時間の研修になります。見積無料・説明無料 お問い合わせは下記バナーをクリックしてお願いします。

弊社では毎月ハラスメント相談対応研修をオンラインで開催しておりますので、そちらに数名でご参加いただくことも可能です。⇒https://heart-t.co.jp/topics/p237/

 

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