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ハラスメント行為者個人研修で再発防止できます

今回はハラスメント加害者に対して実施している「行為者個人研修」についてご紹介しています。組織からの依頼および、個人からの依頼も受けております。加害者として処分された方だけではなく、最近は近い行為をしている人に対してやご自身が指導者として学んでおきたいという考えから自費で学ばれる方もおられます。
「ご自身が加害者になりたくない」そうお考えの方にはこちらのコラムパワーハラスメント加害者の特徴と更生方法【公認心理師解説】
もご覧ください

ハラスメント問題への意識が高まる中、組織における対策も強化されています。しかし、多くの企業はその対応に苦慮しています。
「行為者は人格の問題だから変わらない」「集合研修に参加しても変化がない、自分事として捉えない」「再三注意しているが繰り返す」「誰も厳しく注意が出来ないため、被害者が続出している」など。

でもあきらめないでください!

人は自分の行為がいかに相手を傷つけているか、「気づく」ことで変わる「きっかけ」を掴むことができるのです。

 

 

そこで当社が16年間の経験と実績から自信をもってお勧めしたいのが、ハラスメント行為者個人研修です。

多くの行為者は、自分の行為がいかに相手の人権を侵害し、組織に多大な影響を及ぼすことに気づいていません。

個人研修では、研修受講者にカウンセリングと解決志向コーチングアプローチから行動変容を促します。

 

目次

1. ハラスメント行為者個人研修の必要性

2. ハラスメント行為者個人研修のステップ

3. ハラスメント行為者個人研修講師の責務

4. ハラスメント行為者個人研修と外部委託によるメリット

5.組織ご担当者様との連携も重要

 

1. ハラスメント行為者個人研修の必要性

被害者への謝罪や処分だけで再発を防ぐことは困難です。被害者への支援はもちろん大切ですが、行為者の理解と成長も同様に大切です。

ハラスメント行為者個人研修は、行為者がハラスメントの理解を深め、意識改革を促すための研修です。単なる形式的な対応ではなく、行為者にハラスメントをしている自覚を促し、再発しないよう行動変容につなげることが重要です。研修を通して、行為者自身が問題意識を持ち、二度とハラスメントを行わないように導きます。ハラスメント加害者の特徴はこちらのページでもご紹介しております。

2. ハラスメント行為者個人研修のステップ

ハラスメント行為者個人研修は以下のようなステップで進められます。組織からの依頼と個人からの依頼どちらも受付けております。
形式は対面が基本ですが遠方に場合はオンラインでも対応しています。

ハラスメント行為に対する認識の確認

ハラスメントの行為者が自分の行為をどう捉えているか、行為の背景には何があったか、今後の課題解決に向けて検討します。

関連コラム パワーハラスメントをした背景は何かを考える

ハラスメントの基礎知識

ハラスメントの定義、種類、具体的な事例や法的な問題など、本人の既存知識を確認しながら不足部分を講義します。

行為者自身の自己理解

自己理解を深め、自分の考え方の癖や偏り、他者との価値観の違いに気づきます。

感情と行動のコントロール

どのような考え方や感情がハラスメント行為の引き金となったのか、行為の背景にある思考や感情を振り返り、今までとはちがう新しい行動へとつなげていきます。

重要なのは、ハラスメント行為者個人研修は、行為者の人格を否定するのではなく、「物事の捉え方や行動を変える」ための研修だということです。

コミュニケーションスキルの向上

実際に本人が周囲に対して行っている関わり方や伝え方、指導の仕方を振り返り、言葉の使い方やコミュニケーションの方法において改善したほうが良い部分を伝え、より良い人間関係を築くポイントを学びます。講師とロールプレイも行い実践に導きます。

今後の具体的な行動計画

「こうなりたい」「こう変わりたい」という目標を設定することで、具体的な行動計画が立てられます。周囲との関わりにおいて困っていることがあれば、その課題を乗り越えるためのアドバイスもいたします。

フォローアップ

研修受講後に現場で行動してみて上手くいったことや、課題を振り返ります。約4か月から半年間にわたり、トータルで4回ほどの個人研修を行い改善しております。(セクハラの場合1から2回で終了します)

上記は一例で、個人ごとに抱えている課題が異なりますので、カリキュラムについては企業や個々のケースに合わせて調整する必要があります。

3. ハラスメント行為者個人研修講師の責務

行為者にも話したいことがあります。講師は、行為者の言い分を丁寧に聴き、行為者の心の中の葛藤や感情、行為の背景や動機を理解しなければなりません。ハラスメント行為者と信頼関係を築き、共感的な態度で傾聴することで、過去の行為を振り返るための心理的な安全性を確保します。

行為者個人研修講師には、ハラスメントに関する専門的な知識と技能に加え共感力も必要ですし、現場経験も必要です。


例えば当社所属の杉山修講師は大手メーカー勤務経験30年、製造現場などにて部下80人と関わり、自ら必要性を感じてカウンセラー資格を取得、全国の工場に周り社員の相談にも応じてきました。行為者に寄り添い、前向きな課題解決へのサポートをしています。

他の講師もそれぞれに、現場経験を有し、同時にカウンセラー資格もありますので、心理面から実際の現場での具体的な関わり方まで個々の課題に応じて支援しております。

4. ハラスメント行為者個人研修外部委託によるメリット

ハラスメント行為者個人研修を当社にご依頼していただくと以下のようなメリットがあります。

・組織内での個人研修では、関係者間の感情や既存の人間関係が影響を与える可能性があります。講師は、中立的な立場から行われるため、行為者に対して客観的な評価を下すことができます。

・ハラスメント問題の専門家による研修を受けることで、より効果的な研修が期待できます。

・ハラスメント問題はデリケートな問題です。外部機関による研修は、従業員に対して会社が問題解決に真剣に取り組んでいるという信頼感を与えることができます。

・当社はプライバシーの保護にも配慮しており、個人情報の取り扱いを厳格に規定しており、研修参加者のプライバシーが守られます。

以上の理由から、組織内での対応も重要ですが、株式会社ハートセラピーによる専門的な研修は効果的です。

5.組織からのご依頼の場合は、ご担当者様との連携も重要

個人でのお申込みの際は、ご担当者様への連絡はいたしませんが、企業などからの依頼の場合は、研修内容については、行為者に事前に許可をいただいた上で、毎回報告書を作成してご担当者に報告しております。組織としては、個人研修後には行為者と個別面談をしていただき、サポートしていただきたいと思います。(このフォローがすごく大事なのです)
組織としての関わり方や、行為者への声掛け方法などは開始前にアドバイスさせていただきます。

ハラスメント行為者個人研修についてのまとめ

ハラスメント行為者個人研修は、研修を通して行為者自身が自分の行動を省み、その影響を深く理解するとともに、行動変容を促す機会を持つことができます。

組織にとっても、ハラスメント行為者個人研修は再発防止策の一つとしてだけでなく、組織全体の風土改善にも繋がる貴重な機会となります。研修を通して、ハラスメント問題に対する企業の姿勢を明確に示すことができます。

ハラスメント行為者個人研修は、行為者と被害者、そして組織にとって「チーム・ウェルビーイング(健康的なチーム作り)」に向けての重要な一歩となるでしょう。詳細お知りになりたい場合は下記よりお気軽にお問い合わせください。

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