パワハラ加害者にならない指導には聞き力が必須
弊社ではパワハラ加害者に対して個人研修をしておりますが、共通点として「待てない・聞けない・一方通行」のコミュニケーションを行為者はとっております。また「部下を成長させたい」と話されますが、じっくりお話を伺うと「自分の思う通りにしたい」という気持ちが見えてきます。つまり、本当の意味で成長させることにはなっていないわけです。
そこで、今回は「聞き力」を向上させるための研修をご紹介します。管理職のための聞き力向上に関する研修にご興味ある方は下記バナーよりお気軽にお問い合わせください。詳しい資料をお送りいたします。
組織として管理職に「聞き力向上に関する研修」を行う意義
部下とのコミュニケーションの基礎である『聴く』という行為ができていないため、適切な指導に悩んでいる上司が少なくありません。
パワハラを避けつつ、部下を育成したい。というジレンマを抱えているのです。
上司が「待てない、聞けない、一方通行」というコミュニケーションスタイルになってしまうのは、悪意というよりも、単にコミュニケーションスキルが不足していることが考えられます。
1.
管理職には「聞く力」が不可欠
厚生労働省の調査によると、メンタル不全やハラスメントに悩んだ際、社員が最初に相談する人の第1.2位は上司です。
一方で、上司に相談した際に質問攻めに遭い、指導的な話をされて、かえって心を閉ざしてしまうケースも少なくありません。
パワハラ対策シンポジウムにおいて、私の恩師である佐藤博樹先生(東大名誉教授)は、「これからの管理者は、仕事ができる人ではなく、人間力の高い人、聞く力のある人を選ぶべきである」と強調されました。
この言葉は、現代の職場において、コミュニケーション能力、特に「聞く力」がいかに重要であるかを示しています。
2.管理職の悩みを解決する「聞く力」とは?
「どうして部下が心を開いてくれないのだろう?」
「もっと自発的に動いてほしいのに……」
こんな悩みを抱える管理職の方々にこそ知っていただきたいのが、弊社の「部下の心を動かす 1on1 対話力研修」です。
本研修は、ただ「聞く」だけで終わらず、部下の信頼を勝ち取り、彼らの潜在的な可能性を引き出す対話スキルを体系的に学べるプログラムです。
なぜ「聞く力」が重要なのか? それは、「聞く力」が管理職としての最も基盤となるスキルであり、組織の未来を左右するからです。部下の心に届く1on1の対話術をマスターし、信頼と成果を同時に得る方法を、ぜひこの研修で体感してください。
研修は集合研修・オンラインによる集合研修または、行為者への個人研修でも今回のような内容もお伝えしております。
聞く力を高める「3つのステップ」で信頼関係を築く
研修初日は、「聞く」ことの本質を探ります。ただ耳を傾けるだけではない、「受け入れ」「尊重」「要約」の3ステップで、部下が安心して心を開ける環境を整える技術を学びます。
特に、「聞くことが難しい」とされる理由である権威、時間的制約、プレッシャーを具体的に紐解き、それを克服するための実践的な解決策を導き出します。ロールプレイやワークを通じて、現場で活用できるスキルをすぐに身につけることができます。
共感力で部下の心を動かす
信頼関係を築く上で欠かせないのが「共感力」です。第2回では、部下の悩みに寄り添い、部下の本音を引き出すための「共感の4段階」
観察、感情の理解、ニーズの把握、適切な対応を体得します。
実際のシナリオを活用したケーススタディや、共感的な応答を練習するロールプレイによって、部下に「この上司は自分を理解してくれている」と思わせる技術を習得します。このスキルは、部下のモチベーションや職場全体の雰囲気を大きく変える可能性を秘めています。
質問力で自発的な行動を促す
「言われたからやる」ではなく、「自ら行動する」部下を育てるためには、効果的な質問力がカギとなります。第3回の研修では、状況に応じた質問の種類「オープン・クローズドクエスチョン、解決志向質問」を学び、それをどのように活用するかを深掘りします。
部下の課題を引き出すためのフレームワークを用い、質問スキルをロールプレイで練習します。上司からの質問によって「自分で考え、動く」意識を部下の中に芽生えさせることで、チームの成果を飛躍的に高めることが可能です。
解決志向で可能性を最大化する
問題ばかりを追いかける対話は、部下を疲弊させてしまいます。しかし、可能性に焦点を当てた「解決志向」の対話は、部下を前向きにし、成果を生み出す原動力となります。第4回では、解決志向の考え方と具体的なステップを徹底的に学びます。
難しい課題に直面している部下との対話を、ケーススタディとロールプレイで実践し、「問題解決力」だけでなく「可能性を引き出す力」を磨きます。
実践で身につける、成果を生む対話スキル
最終回の第5回では、これまで学んだ内容を統合し、実際の1on1をシミュレーション形式で行います。部下役と管理職役を交代しながらフィードバックを受けることで、対話スキルに磨きをかけます。
また、明日からすぐに活用できる具体的な行動計画を立て、受講後も成果を持続させる仕組みを作ります。
なぜこの研修が選ばれるのか?
① 現場での実践に即した内容:座学だけでなく、ワークやロールプレイで即効性のあるスキルを習得。
②解決志向のアプローチ:部下の問題ではなく、可能性にフォーカス。
③成果の持続性:研修後も実践できる行動計画を構築。
この研修を通じて、管理職は部下との信頼関係を深めるだけでなく、部下の成長を加速させ、チーム全体のパフォーマンス向上を実現します。
あなたの組織に、風土変革の風を
部下の心を動かし、チームの成果を最大化する1on1対話力を学びませんか?お問い合わせはお気軽にどうぞ。貴組織の未来を共に切り開くお手伝いをさせていただきます。
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